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6.内容等

農作物や環境中における残留農薬の問題は日本、外国ともに厳しくなり、食品中の残留基準にかかわる関心は高く、農薬の残留分析とその規制については非常に注目されている。

今回のワークショップでは、官公庁、大学、農薬会社、分析検査機関や機器会社等から約350名が参加した。米国からも農薬残留の専門家の参加があり、日本と米国における農薬残留の登録、規制の現状、モニタリング、リスク評価、GLP、残留実態等を多方面から紹介発表した。

輸入農産物の増大、食品衛生法の食品中の農薬残留基準値が大幅に拡大されている中で、日米の農薬残留に関する専門家が一堂に会して、各立場から色々な意見を述べて、農薬の安全使用に向けて活発な情報交換が行われ、日米が同一テーブルで討議した時流を得た画期的なワークショップであった。

パネル討論は農薬の安全性に関する話題について「発ガン性評価と試験項目」と「農薬摂取量の推定とリスクアセスメント」の2つの重要なテーマを取り上げた初めての試みであったが、日米の最新情報が直接得られる有意義な討論会であった。同時に行われたポスター発表会は農薬の残留分析法、最新機器分析残留モニタリング結果、農薬の登録と規制など5つのグループに分けられ39題の演題が発表されたが、従来になく熱気に満ちた熱心な討論が各所で見られた。

 

 

 

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